第1期奨学生『卒業を祝う会』
日時:2021年3月21日(日)11:00-14:00
当財団の記念すべき“第1期生”の「卒業を祝う会」をオンラインで開催しました。
コロナ禍により、一堂に会することはできませんでしたが、オンライン開催としたことで、一人ひとりと丁寧に対話でき、お互いの思いが通じ合う感動的な会となりました。
卒業式の新しいかたちです。
会の冒頭、3年間の交流活動のスライドショーを見て、思い出を振り返りました。
今までお世話になった先生方からも心温まるご祝辞をいただき、希望に胸が膨らみました。
皆で同じランチセット(※1)を食べながらのオンラインパーティでは、奨学生・保護者が一言ずつ挨拶しました。当財団が奨学金支援のみにとどまらず、子どもたちの成長や、つながりを真剣に応援している財団であることが奨学生・保護者の皆さんに充分伝わっていたことを嬉しく思いました。
また、奨学生が『これからも卒業生として関わり続けたい!』と異口同音に言っていた姿を誇らしく思い、これからのつながりにワクワクしました。
最後は、ファンケルの創業者であり、当財団の創設者・池森賢二の講話でした。(※2)
「皆さんから感謝の言葉を聞いて非常に嬉しい。今後も皆さんは人生で嬉しいサービスを受けた時には素直に御礼を言おう。企画をする人、運営をする人は皆、相手から『ありがとう!』と言ってもらえることが励みになり、そうすることで良い連携が生まれ、素晴らしい世の中になる」。(※3)
「常識を疑い、その壁を破ったからこそイノベーションが生まれ、ファンケルは誕生した。皆さんも時に常識を疑い、その壁を破ってほしい。そして、将来起業して世直しに貢献する卒業生が出てきたら、それほど幸せなことはない」。
シンプルでありながらも大きな期待が込められたメッセージとなりました。
(※2)講話をする池森賢二理事長(写真左上)
(※3)ファンケル社内に掲示されている「日めくりカレンダー 池森賢二のことば」。
企業文化・風土の礎となっている。
卒業祝いのプレゼントは、池森賢二の著書(※4)と卒業記念ボールペンでした(※5)。
著書は、池森が人生で影響を受けた人々との出会いの実話集です。
1期生として出会えた奇跡を大切に、同期で助け合い、励まし合えるつながりをもってほしいという思いが込められています。
(※4)池森賢二著「優しさと感動のこだま」(講談社)
(※5)卒業記念ボールペン
ボールペンは、奨学生であった証、未来に続く同士の証です。
このボールペンを持って再会できる日を楽しみにしつつ、皆で“手をつないで”集合写真を撮って閉会しました。(※6)
(※6)集合写真
*1期生および保護者の感想より
■保護者
・高校の卒業式には同席できなかったが、親子揃って節目を迎えることができ感無量。
・他の保護者の話を聴き、一人で子供を育て上げた誇りや強さを感じ、胸が一杯になった。
・資金援助だけでなく、様々な企画で本当に子どもを育てようとしている財団に感謝。
・優しさと温かい心配りに、親子で経済面だけではなく、精神面でも支えられた。
・第三者に励まし続けられた3年間。“あしながおじさん”のような存在で心強かった!
・久しぶりに子どもとゆったりランチを一緒にできて嬉しかった!
・一人暮らしを始める息子に“お守り”として、卒業祝いのボールペンと本を梱包した。
■奨学生
・これが本当の卒業式みたい!
・様々なイベントを通して、同じような環境にいる仲間に出会え、頑張る原動力になった!
・家族でも学校でもない“第三のコミュニティ”で、刺激を与えあう友達ができた。
・普通では接することのないような大人の話を聴くこともでき貴重な経験だった。
・支えてくれた3年間を無駄にしないよう、感謝の気持ちを忘れないようにしたい。
・卒業後も“1期生”として選ばれたことを誇りに思い頑張っていきたい。
・今後は卒業生として、財団のお手伝いをしたい。
・4月から新生活が始まるが皆も頑張っているから頑張ろう!